もうISOLじゃ無いけど…

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社員を情報セキュリティ事故から守るために

ISOLでは、業務で取り扱う情報についての規程作りをお勧めしています。
http://www.isol-jp.net/issupport/

情報セキュリティに関する方針や規程、ガイドラインなどを一般的に総称して「セキュリティポリシー」と呼びます。情報セキュリティについて積極的な企業は10年程度前から取り組まれていましたが、一般の中小企業ではあまり必要性を感じられないことからあまり積極的には取り組まれていないのが現状です。

このセキュリティポリシーは何のために必要なのでしょうか。

こういった規程類の整備は、きっかけは様々ですが、一般的にセキュリティポリシーの効果は、

  • 組織全体としてのセキュリティレベルの向上
  • 対外的に安心感を与える
  • 管理基準の統一化

といったことがあげられています。

当方は、こういったイメージ的な内容だけでなく、社員を守るために有効では無いかと考えています。


ちょっと話が変わりますが、あなたは次の内容はやっても良いことと考えますか、良く無いいことと思いますか。

  • 就業時間内に仕事が終わらなかったが、明日朝必要なので自分のUSBメモリを使用してファイルを家に持ち帰った
  • 取引先に電子メールで見積書を送ったがファイルの暗号化はしていない
  • 会社から与えられているパソコンで自分のFacebookを見ている
  • 会社から与えられているパソコンに自分の写真や音楽を入れて休憩時間に楽しんでいる
  • 会社から与えられているパソコンは古くて、能率が悪いので個人所有のパソコンを持ち込んで仕事をしている

いかがですか?
当方のイメージからすると…..、あなたが思われている判断と違うでしょうね。

こういった行動の善し悪しの判断は、人それぞれ異なるのが普通です。
業務の内容や職種などによっても判断は異なりますし、経営的な判断もあると思います。
例えば「包丁」についての考えると、大手チェーンのファーストフード店と高級お寿司屋さんでは違うとらえ方をされるでしょうし、同じ職場であっても包丁が必要な方と必要ない方はいらっしゃいます。
業務における様々な行動の善し悪しを定めておくことは、社員の方々が先ほどのような行動を行う際に、
「してもよいこと」
「やってはいけないこと」
を分かりやすく判断させ、無駄にルール違反を発生させる事が無くなると思われます。

「良いことをするつもりで、良くない結果を導いてしまった」
というこはよくあります。
しかしながら、IT技術が一般に普及した現在では、その良くない結果が事業に大きな影響を与えかねません。

「行動を個人判断にせず、会社組織としての判断とする」ことから社員を守るために有効であると感じています。
こういった内容からもセキュリティポリシーを作り上げ、社内で利用することが重要と考えています。

プロフィール

某社でのiDCの運用管理や情報セキュリティ活動を経て、個人事業起業後は情報システム構築・運用や情報セキュリティサポートをさせていただきました。
2013年4月にファーエンドテクノロジー株式会社に事業統合いたしましたが、やってることは同じで、毎日新たなシステムの構築やシステムの管理、情報セキュリティサポートをさせていただいてます。
本ブログでは、情報システム部門を自社においていない、特に中小企業の情報システム運用者(おそらく兼務?)の方に向けた情報を提供したいと思ってます。

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